知能検査とは? 種類、受け方、結果の見方をわかりやすく解説

お子様の特性やご自身の強み・弱みを客観的に把握したいとお考えの方に向けて、知能検査の意義と活用方法をご紹介します。

本記事では、知能検査の種類、受検方法、結果の読み解き方についてわかりやすく解説します。自分や大切な人の個性や可能性を知るきっかけに、ぜひチェックしてみてください。

知能検査とは?

知能検査の目的

知能検査は、個人の知的発達や認知能力を客観的に測定することを目的としています。

  • 学習能力
  • 問題解決能力
  • 言語理解力

知能検査の結果は、教育、キャリア、自己理解など、幅広い分野で活用されています。

知能検査で何が分かる?

知能検査を受けることで、自分の得意なことや苦手なことを把握できます。

  • 言語能力が高い
  • 空間認識能力に優れている
  • 計算能力が苦手

知能検査の種類

WISC(ウィスク)検査

WISC(Wechsler Intelligence Scale for Children)検査は子どもの知的な力を多面的に測るテストの一つです。5歳0ヶ月から16歳11ヶ月までが対象となり、言語理解、視空間、流動性推理、ワーキングメモリー、処理速度の5つの指標で構成されています。認知能力を総合的に評価し、知的発達の特性を分析することで、言葉の理解、ものの見方や考え方、記憶力、作業の速さなどを詳しくチェックできます。
検査結果を基に、子どもの得意・不得意、学習上の強みと弱みを把握し、適切な教育的支援を提供する手掛かりになります。特徴が数値で見えるため、発達障害や学習のつまずきが気になるときに、医師や専門家と連携する際のアセスメントとして役立ちます。

WAIS(ウェイス)検査

WAIS(Wechsler Adult Intelligence Scale)検査は、成人の知的能力を多面的に評価するためのテストで、16歳から90歳11ヶ月までが対象です。言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度の4つの指標を測定し、それぞれの得意・不得意を把握することができます。その結果を基に、自己理解を深めたり、キャリアプランを考えたり、学習や仕事の支援方法を検討する際の参考になります。

その他の知能検査

WISC検査とWAIS検査以外にも、様々な知能検査が存在します。

  • 田中ビネー知能検査:2歳から成人までが対象。日本で開発された知能検査です。発達段階に応じてIQを測定し、就学相談や発達支援に使われます。
  • KABC-II(カウフマン式):2歳6ヶ月〜18歳が対象。学習スタイルや思考力に注目した知能検査です。言語に依存しすぎず、発達障害の子どもの特性理解に役立ちます。
  • DN-CAS(認知評価システム):5歳〜17歳向けの認知機能検査で、思考の過程に着目しています。注意力や記憶力など、学習に関わる4つの力を評価します。

これらの検査は、WISCやWAISと同様に、知的機能を評価するための重要なツールです。
検査ごとに理論背景や測定対象が異なるため、年齢や目的、本人の特性に応じて専門家と相談しながら選ぶことが重要です。

知能検査の受け方

検査を受けられる場所

知能検査は、専門的な知識と資格を持つ専門家によって実施され、主に病院、クリニック、発達支援センター、教育機関などで受けることができます。
病院やクリニックでは、医師や臨床心理士が検査を担当し、医療的な観点からの評価とアドバイスを受けることが可能です。
発達支援センターでは、発達の専門家が在籍し、検査結果をもとに療育や相談、支援計画など具体的なサポートを行います。
教育機関では、学校のスクールカウンセラーや教育委員会の心理士が関わるケースがあり、教育的な視点から配慮や支援につなげられることもあります。
検査を受ける場所は、目的や必要とする支援内容に応じて選ぶことが大切です。

検査の費用

知能検査の費用は、検査の種類や実施機関によって異なります。
お住まいの自治体によっては、発達に関する検査費用を助成する制度を設けている場合があります。例えば、福祉課や保健センターでの相談が有効です。検査を受ける前に、地域の情報を確認し、利用できる制度がないか調べてみると良いでしょう。

検査の流れ

知能検査を受ける際の基本的な流れは以下です。

  • 予約・準備:検査機関を選び、事前予約。必要書類や持ち物を確認。
  • 検査実施:説明を受けたうえで検査(約1~3時間)を行う。
  • 結果待ちと説明:数日~数週間で結果が出た後、専門家から説明を受け、今後の支援や対応を相談。

知能検査は、自分自身(またはお子さま)の特性を理解し、適切な支援方針を立てるために役立つものです。検査結果をもとに専門家からのアドバイスを受けることで、教育や就労支援など、今後の進路や対応を考える上で大きな助けとなります。

検査結果の見方

IQ(知能指数)とは?

IQ(知能指数)は、知能検査の結果を数値で示した指標で、平均は100とされ、そこからの上下で知的発達の傾向を見ます。ただし、IQは「知能の一面」にすぎず、人の全体的な能力や価値を測るものではありません。
IQは、言語理解、ワーキングメモリ、知覚推理、処理速度などの複数の認知領域の結果を総合して算出されます。そのため、数値だけでなく各領域の特性を読み取ることが、個人の得意・不得意を理解するうえで重要です。

各指標の意味

知能検査の結果は、IQだけでなく、さまざまな指標で示されます。代表的なものとして、

  • 全検査IQ(Full Scale IQ: FSIQ): 知能検査(例:WAIS-IVやWISC-V)において、複数の認知領域を総合的に評価した結果であり、その人の全体的な知的能力の目安を示します。
  • 下位検査(Index Scores): FSIQを構成する4つの主要な認知指標を指します。検査の種類によって多少異なりますが、言語理解、知覚推理/視空間推理、ワーキングメモリ、処理速度が主な指標です。

これらの指標を組み合わせることで、その人の認知的な特性を多角的に理解することができます。検査結果を正しく解釈するためには、専門家の意見を参考にすることが重要です。

知能検査の活用例

知能検査の結果は、学習支援、キャリア選択、自己理解など、さまざまな場面で活用できます。特に、苦手分野の把握や強みの発見により、効果的な教育プランや職業選択が可能になります。また、自己理解を深めることで、自己成長にもつながります。重要なのは、数値そのものではなく、その結果をどう活かすかという点であり、専門家の助言を受けながら有効に活用することが大切です。

子供の発達をサポート

知能検査は、子どもの学習や発達の課題を早期に発見し、適切な支援を行うために有効です。検査結果を通じて、得意・不得意を具体的に把握し、個別指導や療育プログラムなどに活かすことができます。また、視覚や聴覚など情報処理の特性に応じた教材選びにも役立ちます。こうした検査は、子ども自身が自分の強みを理解し、自己肯定感を育むきっかけにもなります。得意な力を伸ばし、苦手な部分には適切な支援を受けることで、前向きに学びへ取り組む姿勢が育ちます。

自己理解を深める

知能検査は、大人が自己理解を深め、自己成長やキャリア形成に活かすための有効なツールです。検査結果を通じて、自分の認知的な強みや弱みを客観的に把握でき、適した職業の選択や働き方の工夫に役立ちます。例えば、言語能力が高い人はコミュニケーションを活かした仕事に向き、ワーキングメモリーの働きが弱い人はタスクの整理方法を工夫することで対応が可能です。自分の特性を知ることで、自己肯定感が高まり、自分らしい生き方やキャリアを築くことができます。また、自身の行動や対人傾向を理解することは、人間関係を良好に保つ上でも有効です。

キャリアアップに活かす

知能検査の結果は、キャリアアップにも有効に活用できます。自分の能力や適性を客観的に把握することで、自分に合ったキャリアプランを立てることが可能です。たとえば、リーダーシップに優れていれば管理職やチーム運営に、分析力が高ければ研究職やデータ分析業務に適性があるかもしれません。自分の強みを活かすことで仕事の満足度が向上し、モチベーション維持にもつながります。また、弱みを補うスキルを身につけたり、得意分野を伸ばすことで、さらなる成長やキャリアの幅を広げることができます。転職やキャリアチェンジの際にも、自身の適性を再確認する手がかりとして活用できるでしょう。

知能検査に関するよくある質問

知能検査に関するよくある質問

知能検査について、寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。これらの質問と回答を通して、知能検査への理解を深め、疑問を解消しましょう。

知能検査は、子供に受けさせるべきですか?

子供に知能検査を受けさせるかどうかは、個々の状況によって異なります。子供の発達に不安がある場合や、学習面でつまずきがある場合には、知能検査を受けることで、原因を特定し、適切なサポートを提供することができます。しかし、知能検査は、子供の全てを評価するものではなく、過度な期待やプレッシャーを与えることは避けるべきです。子供の成長を温かく見守り、必要に応じて専門家のサポートを受けることが大切です。

知能検査の結果は、誰にでも開示されるのですか?

知能検査の結果は、個人情報として厳重に管理されます。原則として、本人の同意なしに第三者に開示されることはありません。ただし、学校や医療機関など、必要な場合には、本人の同意を得た上で、関係者に開示されることがあります。

知能検査の結果を、就職活動に利用できますか?

企業によっては、採用活動において、候補者の能力を評価するために知能検査を実施することがあります。知能検査の結果は、自己PRや面接対策に役立てることができます。ただし、知能検査の結果だけで合否が決まるわけではなく、個人の能力や適性、経験などを総合的に評価されます。

知能検査の結果に、有効期限はありますか?

知能検査の結果には法的・公式な有効期限はありません。ただし、知的能力は年齢や経験、学習などにより変化する可能性があるため、定期的な再検査が推奨される場合があります。特に子どもの場合は、発達段階によって結果が変わることがあるため、数年ごとの再評価が有効とされています。

まとめ

知能検査について、その目的、種類、受け方、結果の見方、活用方法について解説しました。知能検査は、子供の発達支援、自己理解の深化、キャリアアップなど、様々な場面で活用できる有効なツールです。Tech.neoでは就職に備えた実践的なスキルの他に、自己理解が深まるカリキュラムを用意しています。支援内容にご興味がありましたら、是非Tech.neoまでお気軽にご連絡ください。

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