就職者インタビュー

ここでは、就労支援事業所を卒業し、現在さまざまな職場で活躍している卒業生へのインタビューをお届けします。彼らが支援を受けてどのように成長し、自信を持ってキャリアを築いてきたのかを掘り下げます。その実績や経験を通じて、支援の成果や可能性についてより深く理解し、将来の展望を一層明確にしていただければと思います。

私の強みが輝く就労!TRIALで障がいをオープンにした働き方をインタビュー

A.C.さん

通所期間4カ月
就労先
株式会社トライアルベネフィット
職種
事務
働き方
障がい者雇用(オープン)
スキル
Adobe Illustlator

就職までの道のり

  • 利用開始
  •  4カ月 
    トレーニング期間
  • 5カ月後
    採用決定!

どのような仕事や役割を担っていますか?

スーパーマーケットなどを運営するTRIAL本部で障がいをオープンにして働いています。

TRIALはスーパーマーケットを2024年6月30日時点で318店舗展開しています。小売業以外にも様々な事業展開をしています。私の業務内容としては、入社手続きのチェック、メール対応、入社書類発送、データチェックやデータ登録を行っています。他部署の方にも業務を教えることができるようになりました。

就職活動中、どのような課題があり、それをどう乗り越えましたか?

失業保険の受給が残り少なくなってきた時に、様々な就労支援事業所の見学に行きました。
他の事業所では長期間の訓練が必要だと言われましたが、Tech.neoでは短期間で就職活動のサポートをしてくださるということがサービス利用を決めた理由の一つです。4ヶ月で就職をしたいという目標を立て就職活動を行いました。4ヶ月という短い期間の中で、自己理解、障害年金の申請、企業実習など様々な活動をしていました。当初は金銭的な不安や本当に就職ができるのかという焦りから不安な気持ちでいっぱいでした。

デザインを使った仕事がしたかったので、イラストレーターを使ってデザイン制作ができる企業様に実習をさせていただきました。しかし、口頭指示が多く即座に業務内容を汲み取ることが難しいと感じました。

また、そのタイミングでTech.neo から紹介していただいたクリニックで、発達障害の診断を受け、特性上、図を書いたり組み立てたりするのが苦手ということがわかりました。もちろん自身のネガティブな特性について受容するのは辛い一面はありましたが、一方でそれ以上に自分が得意としていること、優れているところに目を向けることで、弱みもあるけど得意な部分もあると理解できて良かったと思います。

最終的には実習先の企業様を見送ることになりましたが、その直後に、TRIALの部長である佐藤様との出会いがきっかけで、実習を経て入社することができました。当初は、就職先まで距離があるため、バスで通い続けられるか不安でしたが、入社3ヶ月ほどは時短で勤務し、慣れた頃からフルタイムで働き、在宅ワークを取り入れることができたおかげで通勤の不安や体力的な不安は解消されました。また、口頭での指示は聞き間違い等起こるので不安でしたが、難しい指示等はチャット等でいただき、疑問点や聞き漏れのないように出来ています。

今では、自身の強みを最大限発揮した役割で仕事をしています。例えば、一つの仕事に長く集中するより、マルチタスクで業務をするのが得意なため、1日、1ヶ月を通して自身のペースで様々な業務を行なうようにしました。

そのため、色んな仕事をしていても集中力を発揮する事ができました。障害者枠で働いているものの、様々な業務を任され会社に貢献でき嬉しく思います。また、目まぐるしく仕事をこなしてますが、それがまた楽しいとやりがいを感じています。

今後どのようにキャリアを積み重ねていきたいですか?

職場の方とは仲良く仕事ができていてチーム内の人間関係がとても良いです。そのような環境ということもあり、楽しく仕事をすることができています。働きやすい職場であるのも、上手に社員さんをまとめ、チームを引っ張っている先輩がいらっしゃるからだと思います。私自身、新しく入った新人の方に業務を教えることが多くなっている中で、先輩のように、チームに貢献できるようにキャリアを積み重ねて行きたいと思うことがあります。

自身が持っている強みやスキルが企業に貢献した、具体的な事例を教えてください。

情報登録の間違いなどを見つけるのが得意なため、書類上に間違いがあれば連絡を取っています。
また、私は文章で業務内容を伝えることを得意としている為、基本的にはチャット等で業務内容の共有を行なっていることで円滑に業務を進められています。

その他にも、多岐にわたる役割や業務を担ってますが、集中力を保って業務に取り組んだり、優先順位は業務の状況によって調整することができ、期日までに業務を終わらせることができました。以前は、クローズでの事務の経験があったため、ミスが許されない環境で仕事をしてきた経験が、書類のミスにいち早く気づいたり、分かりやすく伝えることで、チームで行う業務にも貢献できていると思います。

障害者枠での就職を考えている人へのアドバイスをお願いします。

体調管理ができるように、通勤の練習はマストですが、自己理解を通して自分が何が得意か不得意か、自己の特性を知り、それを人に言えるようになることが大事だと思います。Tech.neo では2週間に1回の講義が定期的にあります。その講義の内容を知る、知らないでは違うと感じます。

今でも、ストレスコーピング※1やアンガーマネジメント※2は役にたっています。また、アサーションスキル※3も役に立っていますが、困ったことを素直に言えるようになっておいた方が良いです。悩んでいることは溜めず、悩みがあったらすぐに相談するようにしています。

Tech.neoに在籍中に訪問看護も利用を開始したこともあり、プライベートの悩みは訪問看護師さんに、仕事の悩みは上司や同僚、Tech.neoに話すことで、仕事も私生活の面でも問題解決が素早くできるようになりました。また、自身が困っていることに関連した、社会資源の活用も必要だと思います。精神面、金銭面の悩みを解消して、就職ができたことで、安心して仕事に集中する事ができています。今までには感じたことのない、安心感と満足感を感じながら生活ができるようになりました。

※1ストレスコーピング:ストレスを感じた時に行うセルフケアのこと
※2アンガーマネージメント:怒りなどの感情を上手にコントロールすること
※3アサーションスキル:相手と対等な立場で意見を主張するためのスキルのこと。相手を尊重しつつ、自分の気持ちを伝えること

オープン・クローズでの働き方に悩んでおられる方にアドバイスをお願いします。

私は今まで、クローズでの働き方をして、初めてTRIALで自身の障害をオープンして就職をしました。私の場合は、オープンでの働き方が安心して働けていると実感しています。

理由としては、オープンの方が自分の弱みを先に出せるので、誤解を防ぐことができるという点で安心感があります。例えば、クローズで働いているときは、自身が苦手としている電話対応も無理して行なっていましたが、先に自分の弱みや苦手なところを共有して入社する事ができるので、自身の強みにフォーカスした仕事や役割を担うことができました。

また、上司から定期的な面談をしてくださることも安心して働ける要因の一つです。定期的な面談以外でも困ったことがあれば話を聞いてくださるので、精神的にも安定して働く事ができます。その他にもTech.neoの定着支援を利用し、TRIALと連携をしてくれていることも、相談した時に皆が話の内容を把握してくれているところも助かっています。協力者が周りにいてくれることも安定した就職が可能になっている要因だと感じます。

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