全ての人が活躍できる社会を目指して・・・ SDGsと共に発展する障がい者雇用の新…
株式会社トライアルベネフィット
障がいのある方の就職をサポートする就労移行支援・就労継続支援A型事業所「Tech.neo」
平日10:00~18:00 /土曜10:00~16:00
目次
NTT西日本ルセントは、NTT西日本グループの特例子会社です。主にNTT西日本グループ各社より受託した専用システムへのデータ投入・集計整備やプログラム開発、紙書類のPDF化などの紙文書の電子化、DM発送、電話対応の内容を分析する業務などを実施しています。
ほかにも、アウトバウンドのテレマーケティングやWebアクセシビリティ診断など、多岐に渡った業務を手がけています。
社名のルセント(Lucent)とは「光り輝く」という意味です。「私たちは、私たちの成長する姿で 世の中の仲間に”夢と輝き”を届けます」というパーパスのもと、障がいを抱えた社員も含め、ひとりひとりの社員が「光り輝く」ことができるよう努力しています。
まず障がい者雇用の背景として、NTT西日本ルセントは私たちが暮らす今日の社会において障がいを抱えた方々が社会的に自立できることは重要な課題であると考えました。
これまでのNTT西日本グループでの取り組みに加え、障がい者の就労意欲の高まり、社会的な就労機会創出の要請に対応し、より一層障がい者雇用を促進するため、特例子会社として2009年7月に設立されました。
障がい者雇用の主な取り組みとしては、障がい者社員の健康管理をサポートするシステム(アスドライブ)を自社開発しています。また、毎日の業務内容や体調、気分などを記録し、必要に応じてスタッフが対応できる体制づくりを整えました。
また、各拠点の環境に応じてクールダウンスペースや遮音スペースの設置やリモートワークの導入といった各種障がいに対応した環境整備に力を入れています。
ほかにも、精神保健福祉士や社会福祉士、ジョブコーチが在籍し、相談や面談、勉強会など職場環境の改善、資格取得の推進や研修会の開催などといったキャリアアップ支援も行っています。
NTT西日本ルセント様では、障がいのある社員の方の特性に合わせた職場環境が整備されていました。
全社的に障がい者雇用を促進しようという動きに合わせ、障がい者雇用率のカウントに精神障がい者が対象となった、2018年に九州支店が発足して以降大きく伸びた印象です。
障がいのある社員の方は、それぞれの障がい特性に合わせ、様々な分野に取り組んでいます。
一部をご紹介すると、データ整備や集計、プログラム開発、テレマーケティングなどです。ほかにもオフィスや電気通信設備の管理、経理関連の支払処理業務などを行っている社員もいます。
障がいのある社員のキャリアアップの仕組みもあり、業務チームのリーダーをしている障がいのある社員もいるのも特徴です。将来的には障がい者の管理者登用等、障がい者自らが会社を運営する企業をめざしています。
先ほどご説明した業務等を通じて、「業務効率化」「多様性の推進」「新しい視点の提供」という面で活躍、貢献をされています。
具体的な活動例として、業務効率化のため必要なツール類の検討、開発などがあげられます。さらに、多様性の推進では、様々な特性がある障がい者社員の活躍により、全社員がお互いを尊重し協力し合う文化が醸成されています。
また、新しい視点の提供として、 障がい者社員の目線からのフィードバックが、業務改善や新しいアイデアの創出に繋がっています。
ほかに特筆すべき事項としては、グループ会社よりNTT西日本ルセントが受託した業務について、丁寧な仕事ぶりによるクオリティの高さと納期厳守の徹底に併せ、ツール作成など付加価値を付けた成果物の提示により高い評価・信頼を得ていることが、更なる受託業務の拡大に繋がっています。
最初は「人前で話すのが苦手」と言っていた社員さんが、社内の委員会活動で広報委員を経験されたことがあります。その社員さんは、広報委員を経験したことで「人前で話す事に対して少し苦手意識が薄れました」と言われていました。このように、社員さんの成長が目で見えて肌で感じることができることがよかったと思います。
本社(大阪)にあるシステム開発担当の障がい者社員が中心となって開発し提案・開発したツールがいくつかあり、「アスドライブ」や「インフォメイト」が代表例です。
社員の健康管理もサポートする日報システム「アスドライブ」は障がい者社員個々人の安定した就労、健康維持に大きく貢献しています。
ほかにも行動表・イベント周知ツールである「インフォメイト」もあります。体調や行動予定以外にも勤怠の把握や全社や拠点内でのイベント周知、出欠管理や業務連絡が可能です。体調管理や周知・回覧事項の効率化に役立っています。これ以外にも障がいのある社員の提案やアイデア、積極的なデジタルトランスフォーメーション(DX)の取り組みを通し、実際の業務の生産性向上に寄与しています。例えば、紙帳票からデータを抽出しシステムへの登録までの作業を自動化したり、紙書類の電子化や検索機能の付与などです。
日々の体調管理が業務のメインになってくる部分もあるのですが、スタッフの数も限られていますので、後から閲覧や確認が出来るようにする目的があります。
九州支店では、オフィスが東館と西館に別れていることもシステム活用の重要性に拍車をかけました。社員の方が簡単に体調や状況が報告できるように工夫したツールを開発しています。職場内で直接社員さんに声をかけると、共感力が強い他の社員さんなどは自分のことと感じてしまったりするので、チャットで対応する事によりそういう問題も軽減できるという目的もあります。
体調サポート、働きやすい環境づくり、定期・随時の面談、カウンセラー窓口の設置、キャリアアップ支援の5つのサポートが主にあります。
体調サポートは、「アスドライブ」と「イベントインフォ」を使い、タイムリーに体調を把握し、必要であれば面談などの対応をしています。
働きやすい環境づくりについては、気分を落ち着かせるためのクールダウンスペースや集中できる遮音スペースなどを用意し、ストレス軽減を心掛けているのも取り組みの一つです。
また、システム開発担当などリモートワークが可能な業務の担当の場合は、在宅勤務も可能です。
カウンセラー相談は、精神保健福祉士や社会福祉士による相談窓口を設置しており、随時相談できるようにしています。面談等により把握した課題等については必要に応じ、障がい者社員の許可を得た上で職場にフィードバックし、環境改善に役立てています。
キャリアアップ支援では、障がいのある社員向けの各種研修会や勉強会を開催するとともに、無料で受講できるWeb講座や通信教育講座等を通してスキルアップをサポートしているのも特徴です。
ここまで多種多様な特性を持った人が集まった職場では、問題が起きそうなときに即時対応を行うこと。また、カウンセリングの際の対応の難しさなどがあります。
悩みや課題に関して精神保健福祉士による面談や支援者さんなどとの情報共有、連携により課題の解決を図っています。
NTT西日本ルセントの障がい者雇用は、会社全体の文化や価値観に大きな変化をもたらしています。それは「多様性の尊重」「共生と協力」「心理的安全性の向上」の3点です。
多様性の尊重としては、障がい者社員の雇用により多様なバックグラウンドや視点が職場に取り入れられ、全社員が多様性を尊重する文化が醸成されてました。
また、共生と協力としては、障がい者社員と共に働くことで、全社員が協力し合い、助け合う姿勢が強まりました。「共生と貢献」という理念のもと、全社員が一体となって働く環境が整っています。
心理的安全性の向上としては、障がい者社員が安心して働ける環境を整えることで、全社員が意見を自由に言えるようになっています。
障がい者雇用は、企業にとって大きな価値をもたらします。私たちNTT西日本ルセントでは、障がいのある社員が持つ力を最大限に発揮できる環境を整え、全社員がともに成長できる職場をめざしています。障がい者雇用を通じて、多様性を尊重し、共生と協力の文化を育むことが可能です。
また、障がい者社員が自ら開発した「アスドライブ」や「インフォメイト」、働きやすい環境作りの取り組みは、全社員の生産性向上にも寄与しています。障がい者雇用は、企業の社会的責任を果たすだけでなく、組織全体の成長と発展に繋がる重要な要素だと考えます。
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