就職者インタビュー

ここでは、就労支援事業所を卒業し、現在さまざまな職場で活躍している卒業生へのインタビューをお届けします。彼らが支援を受けてどのように成長し、自信を持ってキャリアを築いてきたのかを掘り下げます。その実績や経験を通じて、支援の成果や可能性についてより深く理解し、将来の展望を一層明確にしていただければと思います。

スキルと自己理解で拓く、充実した働き方のヒント

M.Y.さん

通所期間5カ月後
就労先
株式会社トライアルベネフィット
職種
事務
働き方
障がい者雇用
スキル
Webデザイン、コーディング、 ExcelのVBAやマクロ

就職までの道のり

  • 利用開始
  •  5カ月後 
    就職活動開始
  • 6カ月後
    採用決定!

どのような仕事や役割を担っていますか?

上司や同僚に恵まれて、安心して自分らしく働けています

現在は、スーパーマーケットを運営するTRIALの本社で、障害者雇用として勤務しています。
入社当初は特例子会社の「株式会社トライアルベネフィット」に所属していましたが、現在は本社へ出向という形で業務に取り組んでいます。主な担当業務は、買掛金の計算です。
上司や同僚は優しい方ばかりで、何か困ったことがあってもすぐに相談できる環境なので、安心して業務に取り組めています。入社して約2年が経ち、仕事も人間関係も非常に順調で、職場にはすっかり慣れたと感じています。

就職活動中、どのような課題があり、それをどう乗り越えましたか?

将来への不安でいっぱいだった私を、Tech.neoが支えてくれました

2年前の就職活動時には、経済的な厳しさがあり、就職したい気持ちよりも焦りや将来への不安を常に感じていました。
そんな中、Tech.neoが就職活動を一緒に手伝ってくれたので、一人で行うよりもとても心強かったのを覚えています。
企業見学や実習には2社ほど参加しました。最終的にTRIALに決めた理由は、自宅からの距離は少し気になりましたが、それ以上に業務内容であったり職場の人間関係に魅力を感じ、「TRIALさんで働きたい」という思いが強くなったからです。
また、就職活動と並行して、自分自身の課題にも向き合いました。当時の私は怒りのコントロールが苦手でしたが、Tech.neoの自己理解プログラムの講義を受けることで、自身の特性を理解し、感情のコントロールが上手になりました。仕事のスキルだけでなく、こうした内面的なスキルアップが就職に繋がったと感じています。
入社して2年が経ちますが、最初は緊張したものの、今では「この仕事を続けたい」「働くのが楽しい」という気持ちで、日々充実しています。

今後どのようにキャリアを積み重ねていきたいですか?

上司や同僚との信頼関係を築きながら成長していきたいです

まず、正社員になることを目標にしています。同じ障害者雇用で働いている方の中にも正社員として活躍されている方がいるので、私もその後に続いていきたいです。
目標を達成するためには、ただ待っているだけでなく、「こういった業務もできます」と自分から積極的に仕事に取り組む姿勢が大切だと考えています。上司や同僚の業務状況にも気を配り、自分が手伝えることがあれば積極的にサポートに入ることで、チームの負担を少しでも軽くしていきたいです。
そうした日々の業務や円滑なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、会社から認めていただくことで、正社員への道が開けるのではないかと考えています。

自身が持っている強みやスキルが企業に貢献した、具体的な事例を教えてください。

Tech.neoで学んだExcelVBAやマクロのスキルを活かすことで、会社に貢献できているのではないかと感じています。

Tech.neoでは、幅広いITスキルを学びました。Webデザインや動画編集といったクリエイティブな分野では、特に元々興味があった動画編集で、実際の案件に近い編集作業を経験し、実践的なスキルを習得できました。また、ExcelのVBAやマクロといった業務改善スキルも、楽しみながら身に付けることができました。
現在の職場では、特にVBAやマクロで培った「作業を自動化する」という考え方を活かし、定型的なデータ集計作業などを効率化しています。それに加えて、先輩・同僚を問わず、Excelの便利なショートカットキーを教えるなど、周りのメンバーをサポートすることでも会社に貢献できていると感じています。

障害者枠での就職を考えている人へのアドバイスをお願いします。

健康管理や生活リズムを整えることが、安定して働く土台になります

これは障害者雇用枠でも一般就労でも同じですが、まずは「遅刻・早退・欠勤をしない」という、基本的な勤怠の安定が最も重要だと思います。
Tech.neoでも、「就労準備性ピラミッド」の土台となる健康管理や日常生活リズムの大切さを学びました。その教えをもとに、現在も体調管理を徹底しています。私自身が実践している工夫として、バスの遅延なども考慮して常に一本早いバスに乗ることで、安定した勤務を続けられています。
また、現在の職場では、台風や大雪で通勤が困難な際に在宅ワークに切り替えることができるなど、柔軟な配慮があることも安心して働ける大きな要因です。Tech.neoで在宅訓練を経験していたおかげで、こうした急な切り替えにもスムーズに対応できており、訓練で得た経験が今に活きていると感じます。

オープン・クローズでの働き方に悩んでおられる方にアドバイスをお願いします。

必要な配慮をもらいながら、自分でも工夫を重ねることで仕事が充実します

私自身、以前は障害を非公開にするクローズで働いていましたが、現在はオープンで働いています。
クローズで働いていた頃は、怒りの感情のコントロールが難しいことや自分自身を責めてしまうことなど、自身の課題を一人で抱え込み、職場で相談しにくいという悩みがありました。その後、就労移行支援事業所の自己理解プログラムを通して自分の心の安定のさせ方を学び、オープンで働く準備ができたと感じています。
オープンで働くことの一番のメリットは、自分の特性を会社に正直に説明し、どうすれば働きやすくなるかを一緒に考えていけることだと思います。
例えば、私は忘れ物や不注意が多い一方、一つのことに集中しすぎる傾向があることを会社に伝えています。その対策として、スマートフォンのアプリでタスク管理を徹底したり、集中しすぎている時に同僚から声をかけてもらうようお願いしたりしています。
このように、必要な配慮をいただきながら自分でも工夫を重ねることで、とても充実して仕事に取り組めています。

会って話す・オンライン説明会

もっと詳しく知りたい方

求人応募ページへ 求人応募ページへ
IT特化型就労継続支援B型事業所 Tech job 3月1日オープン