ADHDでも大丈夫!自分にぴったりの仕事を見つけよう!~特性別仕事選びと就労移行支援の活用~

就職のためには、まず自分の特性をしっかり知ってから活動することが重要です。特に何らかの障がいや病気を持っている場合は、特に自分のことを知った上で転職活動する必要があります。

この記事を読まれている方は、ADHDの診断を受けていたり、自分がADHDかもしれないと思っている方が多いのではないでしょうか。

ADHDの人でも、自分の特性を理解し、自分にあった仕事を見つけることで、よりよい就職が可能です。

この記事では、ADHDと診断された方に向けて適した仕事や避けたほうがいい仕事などの情報をお届けします。

また、ADHDの人が仕事を探す際は、就労移行支援でサポートを受けるとより自分にあった仕事を探しやすいです。

ADHDの人にも個人差があるので、記事の内容に当てはまらない方もいると思いますが、参考にしていただけたら幸いです。

ADHDの症状と特徴

まずは、ADHDの主な特徴についておさらいしましょう。主な特徴として、以下の3つが挙げられます。「多動性」「衝動性」「不注意」です。それぞれ詳しく見ていきます。

多動性

多動性とは、そわそわしたりじっとしていられない特性のことです。たとえば、頻繁に手足を動かしたり、常に何かに触れていないと落ち着かないことがあります。じっとしていられないため、仕事に集中しづらく、期限を守るのが難しいこともあります。

衝動性

衝動性とは、思いついたことをすぐに行動に移してしまう特性です。例えば、話すのを止められなかったり、順番を待てなかったりします。このため、思わぬ発言をして人間関係をこじらせることもあります。

不注意

不注意とは、注意力が散漫になりやすい特性のことです。忘れ物が多かったり、整理整頓が苦手だったりします。順序立てて考えるのが苦手で、同じことに長時間注意を向けるのも難しいと感じることがあります。

ADHDの人が苦手なこと

ADHDの人には、苦手なこともあります。すべての人が苦手というわけではありませんが、多くの人が苦手と感じやすいのは以下のようなことです。「マルチタスク」「集中力が必要なこと」「ミスが許されないこと」などです。
それぞれについて詳しく解説します。

マルチタスク

ADHDの人は、同時に複数のタスクをこなすのが苦手な場合があります。物事を整理して順序立てるのが難しいことがあります。マルチタスクが必要な場合は、優先順位を紙に書くなどの対応が有効です。

集中力が必要なこと

ADHDの人の中には、長時間集中するのが難しい人もいます。長時間の集中が必要な業務には不向きです。
ただし、自分の興味があることには非常に集中できる人もいます。

ミスが許されないこと

ADHDの人は注意力が散漫になりやすく、ケアレスミスをしやすい傾向があります。ミスが絶対に許されない仕事は、特に心理的負担が大きくなる可能性があります。ミスを避けるための工夫が必要です。

ADHDの人が得意なこと

ADHDの人には得意なことも多くあります。これも全員に当てはまるわけではありませんが、自分に合った仕事を探す際の参考にしてください。
「感受性の強さ」「好奇心」「専門知識」などの得意を活かすこともできます。
それぞれについて詳しく見ていきましょう。

感受性の強さを活かせること

ADHDの人は感受性が豊かな傾向があります。クリエイティブな仕事など、感性を活かせる分野が向いています。自分の独自の感性を活かせる仕事を探してみるのも良いでしょう。

好奇心を活かせること

ADHDの人は、興味があることにはとことん集中できる特性があります。研究職など、自分の好奇心を活かせる仕事には向いています。自分の興味がある分野を深く掘り下げるのに適しています。

専門知識を活かせること

プログラマやエンジニアなど、専門知識が求められる分野に向いています。ADHDの特性を持つ人の中には、デジタル分野で活躍している人が多いです。専門知識は就労移行支援や独学で身に付けることができます。

得意なことへの集中力や行動力を活かせること

特定のことに集中しているときは、周りの雑音や刺激に全く気にならないほどの集中力を発揮することがあります。興味のある分野や好きな仕事に集中すれば、驚くべき成果を上げられる可能性があります。

また、自分が興味を持ったことには情熱を注ぎ、積極的に行動に移せる点も得意なことです。目標に向かって努力し、周囲を巻き込む力も持ち合わせています。

ADHDの人が向いている職業

ADHDの人が向いている仕事として、以下のようなものがあります。「プログラマ・エンジニア」「デザインの仕事」「研究職」「起業家」などです。

それぞれ、なぜ向いているかを解説します。

プログラマ・エンジニア

IT分野に興味がある場合、プログラマやエンジニアが向いています。ADHDの人は興味がある分野をとことん追求できる特性があるためです。また、需要が高く、就労移行支援でITスキルを学べる事業所もあります。

デザインの仕事

デザインの仕事は、感受性が豊かなADHDの人に向いています。独立してフリーランスとして働けることも魅力です。自分の好きなことを活かし、自由に働ける点がおすすめです。

研究職

研究職は、自分の興味がある分野を深く掘り下げる仕事です。ADHDの人の中には、好きなことに没頭できる人が多いです。そういった特性を活かせる職業と言えます。

起業家

好奇心が強く、自分の好きなことを極めることができるADHDの人には、起業家も向いています。
新しいことに挑戦し、自分のアイデアを形にすることができます。

ADHDの人が避けた方がいい職業

ADHDの人が避けた方がいい職業もあります。必ず避けるべきというわけではありませんが、参考にしてください。「接客業」「医療職」「金融関係」「事務職」などです。

それぞれ、避けたほうがいい理由を解説します。

接客業

接客業は、混雑時にマルチタスクが求められます。また、対人関係スキルが必要で、混乱しやすい環境です。特に対人スキルに自信がない場合は避けた方が無難です。

医療職

医療職は、ミスが許されない仕事です。少しのミスが患者の命に関わることがあります。
忙しいときにはマルチタスクも必要で、不向きといえます。

金融関係

金融関係の仕事は、お金を扱うためミスが許されません。また、デスクワークが多く、多動性がある人には辛いかもしれません。確認事項が多く、集中力を要する仕事です。

事務職

事務職は、デスクワークをしながら電話対応などのマルチタスクを行います。机に向かって長時間作業することが求められます。

多動性がある人やマルチタスクが苦手な人には向いていません。

ADHDの診断がついても、自分に適した仕事を選んで継続した就労を目指そう

ADHDと診断されると、自分がどんな仕事に向いているのか悩むことがあります。
しかし、ADHDの特性を理解し、それに適した仕事を見つけることができます。

また、トレーニングを行うことで、できないことを減らすことも可能です。就労移行支援を利用することで、専門家の支援員とともに自分の特性を理解し、就きたい仕事に必要なスキルを身に付けることができます。

就労移行支援に興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。私たちの事業所では、ADHDを含むさまざまな特性を持つ利用者が、スキルを身に付けて就職し現場で活躍される方も多くいます。一人で悩まずに、私たちと一緒に就職への道を歩んでいきましょう。

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