NTT西日本ルセントの林様に研修をしていただきました!
8月23日(金)、弊事業所にて、NTT西日本ルセントの林 祐行様に研修をしていただきました。
Tech.neoでは定期的な社内研修を行なっていますが、さらなる支援者として心構えや質の向上を行うために経営企画部アドバイザリー担当課長で、ジョブコーチや職業生活相談員の資格もお持ちの林様に今回講師をしていただきました。
今回の講座では、林様は「ゆでガエル理論」を紹介し、仕事やキャリア形成における重要なポイントを解説されたのが印象的です。
研修は座学だけでなく、NASAゲームというグループで話し合いをするワークもあり、みなさん真剣に自分の意見を述べられていました。
NASAゲームを通じて、グループ内で意見をまとめる難しさ、同じ目標に向かっていくことの大切さを再認識しました。
NASAゲームで学んだことを業務でも活かしていきたいです。
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NTT西日本ルセントは障がい雇用に力を入れている会社
NTT西日本ルセント様は、障がい者雇用に力を入れている会社で、2024年6月の時点で障がい者従業員数は344名以上です。
また、障がい者社員の1年後雇用継続割合は2023年度で95.2%となっています。障がいのある方が働きやすい環境でもあります。
今回の研修では、障がい者雇用に力を入れている会社の方だからこその視点も交えて講義をいただきました。
ゆでガエル理論とは
研修は「ゆでガエル理論」の講義から始まりました。
「ゆでガエル理論」は、常温の水から徐々に温度を上げると、カエルは気付かずにゆであがってしまうという寓話から来ています。
これは、現状に満足しすぎて環境の変化に気付かないままでは、取り返しのつかない結果を招く可能性があることを示唆しています。
現在の仕事に満足しているからといって、現状を維持しているだけで良いのか、立ち止まって考える必要があります。
例えば、日々の業務においても、改善の余地はないか、効率化できる部分はないか、時代に合っているのかを考え、積極的に挑戦する姿勢が求められるのです。
今回の社員研修も現状維持ではなく、業務の中で挑戦していく姿勢を作るためにも設けられました。
研修の中ではコンピューターやAIに仕事が奪われていくというお話もありました。
ただし、根気と正確性が必要なアノテーションの仕事は障がい特性を活かせる仕事として増えるのではないかとのことです。
アノテーションとは、膨大なデータから対象を見つけるもので、機械学習のお手本として必要です。
コンピューターの進化が著しいからこそ障がいのある方が活躍できる場が増えるので、障がい者支援の事業所もアンテナを張り、そのようなチャンスを活かせるのではないかとおっしゃっていました。
人間だけが持つ「学ぶ力」
人間は学ぶ力を持つ唯一の存在。牛や馬は生まれてすぐに歩き始めますが、人間の赤ちゃんは歩けるようになるまでに約1年を要します。
その代わりに「学ぶ力」を備えており、これが他の哺乳類と人間の大きな違いの一つです。
「学ぶ力」を持つ私たちは、社会人として生き抜くために見聞を高めスキルを磨くことが必須となります。
キャリアを形成するためのスキル
キャリア形成するためには、以下の5つのスキルを自ら開発することが求められます。
- 新たな学びの機会を積極的に求める好奇心
- つまづいても諦めない粘り強さ
- 状況に応じて態度や取り組み方を見直す柔軟性
- 新たな状況でもうまくいくと考える楽観性
- リスクを恐れずとにかくやってみる冒険心
これらのスキルを磨くためには、やらされている感覚ではなく、興味を持って積極的に取り組む姿勢が大切です。
初心忘るべからず
林様は、「初心忘るべからず」という言葉を引用し、企業が自分を選んでくれたことや、現在働いていることへの自信と誇り、そして感謝の気持ちを忘れずに持ち続けることが大切だと強調されました。
入社当時の気持ちを思い起こし、向上心を持ってキャリアを積み重ねることが、自身の成長につながり、ひいては企業としての成長にも寄与するでしょう。
「月面でサバイバル」NASAゲームについて
研修では、複数のグループに分かれて「NASAゲーム」も行いました。
このゲームは、宇宙飛行士の採用試験のために開発したと言われるグループワークで、コンセンサス(合意形成)を学ぶことを目的としています。
グループワークでは、参加者のみなさんは和気あいあいとしながらも真剣に取り組んでいました。
また、グループで出した答えが模範解答と近かったときは特に盛り上がりを感じました。
NASAゲームを通じて、グループ内で意見をまとめる難しさを体験しながらも共通の目標に向かって協働することが、業務においても不可欠であることを改めて学びました。
学びの深い素晴らしい研修になりました
研修を通して、参加者からは以下のような意見が聞かれました。
まず、講義の感想としては、次のようなものがありました。
A事業所様
「ゆでガエルの理論は初めて知りました。職場や仕事に慣れること自体は良いことですが、リスクがあると改めて理解しました。業務を進める中で、もっと良い方法はないか常に考えながら取り組んでいきたいと思います。」
「過去にこだわったり未来に対する不安を気にして、今をおろそかにしていると、得られるはずの成果も成長も逃してしまうということが印象深く残りました。」
B事業所様
「ゆでガエル理論では、ぬるま湯に浸かっているのではなく個人として常に勉強し成長する事の重要性について学ぶ事が出来ました。」
C事業所様
「今をおろそかにしていると、得られるはずの成果も成長も逃してしまうということが印象深く残りました。一見不運なこともチャンスと捉え、今と向き合うことに繋がると思えました。」
D事業所様
「今後の技術発展と技術職の将来について考えてましたので、刺激となりました。アンテナの必要性も確信いたしました。」
グループワークの感想としては、次のようなものがありました。
A事業所様
「同じテーマであっても個人の意見には違いが出ること、そしてディスカッションでは、グループ内でも様々な意見を聞くことができ、大変充実した機会となりました。」
「他の方の意見を聞くことで、新しい視点から物事を見ることができ、とても興味深く感じました。また、意見の相違があった際に、互いに納得できる落とし所を見つけるのが難しかったです。」
C事業所様
「自分の意見に自信を持って、相手に迎合するだけではなく、なぜこの意見になったのかを伝えていく必要があると感じました。」
D事業所様
「グループワークに参加することでご利用者目線に立ち返ることができました。個人ワークからグループワークへ展開する一つの考えをいただけました。」
今回の研修を通じて、現状に甘んじず変化に対応する重要性と、「学ぶ力」を活かした成長の大切さを学びました。
また、「NASAゲーム」を通じて、チームワークと合意形成の難しさや重要性も再確認できました。
入社当時の初心を忘れずに、常に向上心を持って業務に取り組むことで、自分と企業の成長につなげていきたいです。
NTT西日本ルセントの林様、貴重な研修をしていただきありがとうございました。