Createグループ 合同成果物発表会

成果物発表会を開催しました|Tech.neo・Tech.job合同

2026年3月26日(木)、Create.Groupによる「第6回 成果物発表会」が開催されました。 このイベントは、各事業所に通うbiz.mate(利用者)の皆さんが、日々の訓練や業務を通じて制作した成果物を発表する大切な機会です。これまでの学びを形にし、他の参加者や支援員と共有することで、新たな気づきや次なる学習への意欲につなげることを目的としています。また、人前で発表する経験を積むことは、将来の面接などの場でも自信を持って自分を表現するための貴重なステップとなります。

デザイン・動画編集・アプリ開発といった多彩なジャンルにわたる6名が登壇。
各発表後には活発な質疑応答が行われ、会場全体が熱気に包まれました。

チャットボット実装|AIを活用したアプリ開発

まずは、家計簿システムの操作をサポートする「AIチャットボット」をアプリ内に実装した発表でした。
「操作に迷った際、スタッフの手を借りずとも利用者自身で解決できる環境を整えたい」という想いから開発がスタート。Googleの最新AIモデル「Gemini Flash」を搭載し、マニュアル(PDF)の内容をAIが読み取って回答する「RAG」という高度な技術が組み込まれています。

発表中には、オンラインの参加者から「どんなツールで制作したのですか?」「実際に質問するとどんな返答が返ってきますか?」といった具体的な質問が次々と寄せられました。
これに対し、実際にその場でチャットボットを動かし、スムーズに回答が生成される様子を実演されていました。

PythonやDjangoといった本格的なプログラミング言語を駆使し、約30時間をかけて作り上げられた仕組みに関心の声が上がっていました。

チラシ制作2本|小児科・不動産をテーマに


続いては、「小児科」と「不動産」という、雰囲気の異なる2つのテーマに挑戦した発表です。

小児科のチラシでは、親しみやすいデザインを意識しつつ、医療広告に関わるルールにも細かく配慮して制作されました。その徹底した準備と仕上がりの良さに、他の参加者からは「デザインだけでなく、広告のルールまでしっかり調べているのはすごいですね」と感心の声が上がりました。また、フォント選びのセンスも注目を集め、「使っているフォントが素敵なので教えてほしい!」といった質問が飛び出すなど、技術と知識の両面で盛り上がりを見せました。

小児科チラシ

不動産のチラシでは、制作途中のリアルな葛藤が語られました。作業が行き詰まった際、あえてこれまでの形にこだわらず、文字組みを根本から見直すことで突破口を開いたそうです。この経験を通じて語られた、「自らの選択を再考できるしなやかさを持ち合わせたい」という言葉には、DTPデザインに向き合う真摯な姿勢が表れていました。壁にぶつかっても自分を客観的に見つめ直し、より良い形を模索し続けるその姿は、参加していた全員の心に深く響くものとなりました

不動産チラシ

居酒屋PR動画制作|Premiere Pro・After Effectsを活用

次の発表は、Adobe Premiere ProとAfter Effectsを駆使した居酒屋のPR動画制作です。

「仕事帰りの会社員の方々に、ホッとできる安心感や居心地の良さを届けたい」という明確な想いのもと、ターゲットに寄り添った落ち着いたトーンで全体を構成。
28秒という限られた時間の中で、モデルの柔らかな表情やおいしそうな料理の色味がバラバラにならないよう、一貫性のある素材を一つひとつ厳選しました。

また、視聴者への細やかな配慮として、After Effectsを用いた上品な演出に加え、テロップの視認性を高めるための専用の「帯」を自ら制作されていました。

質疑応答では、「編集で苦労した点」や「素材の集め方」について質問が寄せられ、これに対し、複数の動画を違和感なくつなぎ合わせるための工夫を凝らしたことや、AIを活用してイメージにぴったりの素材サイトを見つけ出したエピソードなどが語られました。おもてなしの心と、新しい技術を柔軟に取り入れる姿勢が合わさった、非常に密度の高い発表となりました。

バナーデザイン制作|ターゲットを意識した配色と視認性

次の発表は、アパレル通販サイトの「SUMMER SALE」を想定したバナーデザインです。30代〜40代の男女をターゲットに、カジュアルからオフィスカジュアルまで幅広く取り扱うサイトの特性を活かした制作が行われました。

男性用・女性用それぞれのバナーを制作するにあたり、夏らしい季節感はもちろん、ターゲット層に響く「華やかさ」と「清潔感」を両立させるため、配色のバランスを細部まで調整。実際の利用シーンを想定し、数ある広告の中でもパッと目を引く視認性の高さを目指しました。

質疑応答では、「ブラッシュアップで特に気を配った点は?」「制作にあたって何を参考にしましたか?」といった、技術向上に意欲的な質問が見られました。
これに対し、既存のデザインをじっくり観察し、「なぜこの色を選び、この配置にしたのか」という根拠を、自分の言葉で一つずつ丁寧に説明する姿が印象的でした。迷いながらも納得いく形を探り当てたその歩みは、他の利用者さんにとっても、デザインの面白さを再発見する大きな刺激となったようです。

電車内広告制作|女性向けエステサロンをテーマに

続いては、女性向けエステサロンの電車内広告の発表です。これまではIllustratorやPhotoshopを中心に制作されてきましたが、今回は新たにCanvaを使用して課題に挑戦されました。

「日常を忘れるような特別感と癒やし」を届けるため、フォントには繊細な明朝体を選択。さらに、視覚的な落ち着きを演出するために文字色をあえて絞り、統一感を持たせるよう工夫されています。

質疑応答では、「色を決める際に考えたことは?」「参考にしたものは何ですか?」といった質問が寄せられました。
これに対し、ターゲット層が好む女性向け雑誌をじっくり観察し、誌面で実際に使われている配色を参考にしたというエピソードが語られました。
ツールが変わっても、届けたい世界観に合わせて最適な要素を選び取る姿勢は、多くの参加者にとってデザインのヒントになったようです。

睡眠研究モニター募集チラシ|情報設計と余白の工夫

発表会の最後を飾ったのは、就労継続支援B型の実案件として依頼を受けた「睡眠研究モニター募集チラシ」の制作発表です。
複雑になりがちな参加条件や対象店舗の周辺情報を整理するため、適切な余白(ホワイトスペース)を確保し、視覚的なノイズを最小限に抑える工夫が凝らされていました。また、メインコピーのジャンプ率を高く設定することで、一目で情報の優先順位が判別できる「伝わるデザイン」を形にしています。

ツールの制約に直面しながらも、学んだ知識を一つひとつ丁寧に反映させることで、情報の整理と視覚的な読みやすさを着実に形にした発表となりました。

質疑応答では、同じツールを使っている参加者から「画像の形をどうやって変えたのですか?」「作る上で特に工夫した点は?」といった、具体的な操作やコツについての質問が寄せられました。
これに対し、自身が直面したツールの制約と、それをどう乗り越えたかを一つひとつ説明する場面が見られました。
実際の案件という責任感のあるなかで、学んだ知識を丁寧に反映させ、情報の整理と視覚的な読みやすさを着実に形にした、締めくくりにふさわしい発表となりました。


おわりに

今回の発表会は、動画編集、グラフィックデザイン、そしてAIアプリ開発と、ジャンルも表現もこれまで以上に多彩な顔ぶれとなりました。

それぞれの発表からは、単に制作物を完成させるだけでなく、納期を意識したスケジュール管理や、プロとしてのクオリティ追求といった、実務に不可欠な視点がしっかりと根付いていることが伝わってきました。その上で、ターゲットへの想いを込めた細かな画面構成や、行き詰まりを乗り越えるための試行錯誤、新しいツールへの果敢な挑戦など、デジタル表現を通じて価値を形にする真摯な姿勢が非常に印象的でした。

発表後の質疑応答では、参加者同士が積極的に質問や意見を交わし、互いの取り組みから刺激を受け合う場面が随所に見られました。両事業所の皆さんが画面越しに一堂に会し、それぞれの成長を分かち合えたことは、何にも代えがたい貴重な経験となったはずです。

皆さんの努力と挑戦が確かな形となって結実したこの発表会が、次なる学びへの大きな一歩となることを願っています。次回の開催も、どうぞお楽しみに。

会って話す・オンライン説明会

もっと詳しく知りたい方

求人応募ページへ 求人応募ページへ
ステップアップで自立を目指せる IT特化型就労継続支援B型事業所 Tech job